村人と同じ数だけの人格を持つ女「ナオコ・アンセル」

NPC

VR1118年生まれ 女性

ナオコ・アンセルは、元はサールズ出身の貴族の夫人だった。しかし、夫が神秘主義に傾倒し、その過程で失敗した不動産投資のつけを払わされる形で、イローパンの奴隷ソープに沈められてしまった。

来歴

彼女のサービス自体は、極めてぎこちないものだったが、一方で彼女自身のロケット乳が余りに秀逸であったため、数日としないうちに、ナオコ・アンセルはアンティゴネ界隈の風俗街で最も予約の取りにくい女性、として名を轟かせることになる。ナオコとの邂逅が劇的であり過ぎたせいで、人生のすべてをそこのソープ通いに捧げようとする人夫らも多く、ユルトとの県境には、そうして引っ越してきた者らによる数十人単位の村ができるほどだった。

ただ、その評判は、当然のことながらイローパンの区画長のアルツール・ミラニの元にも届く。彼は新たに現れたカリスマソープ嬢によって引き起こされる混乱を避けるため、一計を案じ、ユルト付近にできかけていた村をさらに整備して、仮設の住宅を作り、その部屋ごとの予約番号に応じ、毎日数人ずつナオコのサービスを受けさせる仕組みを確立した。

問題はその後に起こる。元より、自分から進んでソープに身を貶したのではなかったナオコのことだから、続けて安定したサービスを提供できる保証はどこにもなかったが、「終わり」は唐突に訪れる。それが、ナオコ本人による無意識の防衛本能だったのか、精神疾患の突発的な発症だったのか、分析は後続する研究者に譲る他ない。が、彼女は、それまで行われ続けていた自身による性的サービスが全く水泡に帰してしまうある試みをした。具体的には、性的サービスを受けに来た男どもの性格や表情、行動や喋る調子などをそのまま「複写」したのである。

これ、を実際に受けた者の心象は想像に難くないだろう。どんなになまめかしい体を持った女が目の前に佇んでいようと、仮にその女が、自分自身の口癖や声色で喋り始めたとしたら……。面白い、と思うより先に、愚息が急激に萎えしぼんでしまうのを感じるはずだ。実際の所、ナオコから自分の興奮と同じだけの嬌態を引き出せると信じていたサービスの被提供者は、予期せぬからかいに怒りを覚え、無理やりナオコを犯してやろうと考えた者もいたものの、繰り返される「物真似」とこちらの心内を読んだような振る舞いの応酬に、ついには疲れ果て、呆れ果て、支払った金の返済のみを求めて帰宅した者がほとんどだったという。

そのような状態が、三ヶ月ほど続いた。ミラニは事態を憂慮していたが、何かの拍子にナオコがその振る舞いを止めることを信じ、また、特定の男との会合が彼女の現在の症状の「治療」になることを信じ、ソープでの接待を続けさせた。だが、彼女の対応はまるで変わらなかった。ある種の物真似と細部描写の達人として、ナオコは瞬く間に相対する男の特徴を複写してしまう。

ついにナオコは自身のうちにほとんど近隣に生じかけていた村の村人と同じ数だけの人格を抱え込み、該当するものがサービスを受けに現れるたび、自身の中から「複写」すべき対象を即座に選び出し、250~300人ほどの多重人格的な症状を演じ分けられるほどになったという。

流石にこれ以上は使い物にならない、とその時点で断じられ、ナオコはどうやら、その後ヘルクラウドとグランドセルブスの中間にあるサナトリウムに移送されたと伝えられている。

他方、その後のナオコの結末を知っているにせよ、まだ彼女が正常な人格を保っていた時にサービスを受けたことのある男らの悔恨の念はユルト付近の村が解体されてからも止まず、いつかもう一度、柔らかさと弾力を併せ持つあのロケット乳による背中へのこすりつけを味わってみたい、と願い続ける人夫らの性欲は、ディレリア中に満たされぬ形のまま充満し続けている、というのが、ひとまずのこの話の結末である。

日々の行動と能力

1 物思いに耽る

2 天気雨を待ち侘びる

3 夜に怯える

4 模写する対象を探す

5 ワンピースに落ちた砂を払う

6 人格に飲み込まれる

SPECIAL
1836628
闘争華美飽食享楽不寛勤勉渇望
33
空間時間
06
保持スキル泡遊口淫本番複写

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