信長将棋 試案

信長将棋

さて、前項の続きとして、この記事では「信長将棋」について述べていきますが、その際、引き続きPC版の金沢将棋の画面を使わせていただきます。重ねてお礼申し上げます。

信長将棋、と云いましても、戦国時代全般を扱っていきます。時代設定などを別の範囲にすることが可能なのも、前述しました「三国志将棋」と同様です。

ただ時代が新しい分、むしろ戦場の布陣の配置などには考証的な側面からの異論も多くあるかとは思います。

筆者は歴史学に関しましても、将棋に関しても、素人ですので、(もしこの企画に興味を持ってくださる方がいれば、ですが)、武将の配置などへの異論はむしろ歓迎する所存、
と初めに申し添えておきます。

1,長篠の戦い
先手 信長軍

後手 武田軍

というわけですので、上の武将の配置に関しましては、かなり概念的なものです。桂馬、馬で武田側の各将の機動性を再現し、それを織田側の馬防柵としての歩、と、ゲリラ的な鉄砲隊としての香車が迎え撃つ、という格好です。

本多忠勝のみを龍、とした点などについては最早趣味のレベルですが、駒の構成を先手側と後手側に両極端にすることで、香車の使い方、桂馬の使い方を双方ともに練習し合えるような盤面になればいいな、と思い、この戦場を構想しました。

2,桶狭間の戦い
先手 信長軍

後手 今川軍

この桶狭間も同様に、コンセプチュアルなものです。

王将自ら突っ込んいく信長が、手薄な義元の本陣をどう攻め落とすか、その間に佐久間信盛がどう粘るか、残念ながら討ち死にしてしまう織田側の武将は左側に歩として並べました。(下の名前で表記されているのは、名字だと被る武将が居るためです)

あと、これはこの桶狭間の戦場に限った話ではないのですが、武将の名前を呼ぶ時、「三国志将棋」のように上の姓名で呼ぶのではなく、三4信長、など、すべての武将を下の名前で読んだほうが面白いと思います。いや、この将棋の企画がそういった読み上げの対象になるまでメジャーになれば、の話ですが……。

3,川中島の戦い
先手 武田軍

後手 上杉軍

先手を取ったつもりの武田軍がはじめから追い詰められている、という第四次川中島の合戦の再現のつもりです。柿崎の車懸りの陣、をあえて信玄側が鶴翼の陣、で迎え撃とうとする感じをイメージして頂ければ幸いです。

各将の配置にはかなり適当感あります、すいません。

形勢につきましては、信玄側にも四名臣分の角4枚がありますので、十分に指し様があると思います。

4,関が原の戦い
先手 西軍

後手 東軍

この布陣では、西軍側に居る小早川、脇坂、朽木、小川の駒が、三十手目まで盤面に残っている場合、自動的に東軍側の駒になります。

ですので、史実通り、めちゃくちゃ西軍不利です。力量差のある指し手同士で、上手側と下手側を持って頂ければ、面白いものになるのではないかと思います。

あと、この戦場に関しては、武将の格、よりも兵力を考慮して駒に当てはめた部分があります。

その辺りは著者の個人的な判断ですので(繰り返しになりますが)、あとで如何様にも書き換えてください。

以上が、「信長将棋」の概要です。(三国志将棋より愛が薄くて、申し訳ありません)。戦国時代は無数に戦場がある分、その気になりさえすればいくらでも盤面を構想することが可能でしょう。

ただ、後は参戦武将の記録が少ない戦場の場合、駒の配置をどうするか、という問題があります。

一武将一駒、とこだわったりせず、その戦場でどのような類の戦闘が行われたか、も考慮して「コンセプチュアルに」構成すれば、姉川の合戦や人取橋の合戦、桶狭間以外の三大奇襲など、(もしくは木津川口の海戦など)複数の盤面が出来上がると思います。

そういったものを、どなたかが勝手に作って頂ける段になれば、むしろ筆者の試みは成功というわけです。

と、ここまででひとまず「~将棋」の記述を終えたいと思います。あとは、この将棋のルールに、いくらかの制限を設けたのみのわたしの企画を、どなたかが誰にでもプレイ可能なアプリケーションとして構成していただくのを待つばかり、というわけです。

ではでは。

三国志将棋 もあります。

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