目元の造形の細部:コイカツキャラメイクマニュアル

コイカツ関連

デフォルトのキャラメイクの基本的な内容に関しては、

目元の造形:改訂版コイカツキャラメイク攻略
リアルっぽさを追求するための、目元の造形方法とテクニックをまとめてあります。

も合わせてご参照下さい。

上まぶたの形状1

この項目の数値設定は、キャラメイクリビィルドの記事でも書いたとおり、0付近、ということで全く問題はないのですが、ではそこに数値を付け足す必要があるのはどういう場合かと言うと、目頭の左右位置を広め(0寄り)に設定した場合ですね。

目頭部分の湾曲は、上まぶたの形状2、で表現するのが基本だとも思われますが、目頭の起点をどの位置に置くかによって、このラインが急激になったり、若干緩やかになったりする。その加減を、微調整しつつ自然な流れにする、というのが、この上まぶたの形状1の役割だと思われます。

また、裏技的な方法として、この上まぶたの形状1の方を、上まぶたの形状2より大きめに取り、少し眠たげな目、擬似的な垂れ目感を演出するという方法もある。後述する通り、目の角度は低めに設定しにくい部分もあるので、こうした微妙な数値設定で、全体の形状を補完したい所です。

上まぶたの形状2

次に、上まぶたの形状2、この項目値の重要性は別記事で述べた通りです。ただ、100近くとかにすると、流石に大きくなりすぎでしょう。

むしろ、これは別項目で詳細に述べることですが、リアル寄りの目を追求しようとなると、各項目値を「足して」いくよりも、「引いて」いくと考えたほうがいい。その引き算の規定とするために、全体的な目のパッチリ感を掴むため、初めに設定しておくのがこの上まぶたの形状2,というわけです。

というわけで、上まぶた形状1との関連で言うと、大きさの設定よりも、どういうラインを引くか、という点を意識するべきところだと思います。

上まぶたの形状3

上述したことの延長として、この上まぶたの形状3の項目、ここも0を基本として、場合によってはほんの少し足す、といった微調整に留まります。

例えば、目全体がタレ目なわけではないけれども、目尻だけくっ、と下がっている目、ってありますよね。こうした特徴を出そうとする場合、目尻の上下位置の下限設定は言うまでもないのですが、この上まぶたの形状3と、上まぶたの形状2の差額、が重要になってくる。

ですから、場合によっては、上まぶたの形状2、の方を、この下がり加減の表現のために、遡って少し大きめに取る必要に迫られる場合も出てきます。さらに、上述した上まぶたの形状1、の大きめの設定とも合わせれば、目の角度に頼らない垂れ目感の演出も可能となるでしょう。

逆に、吊目的な印象を強めたいのであれば、この上まぶたの形状3、は少し大きめに取る、ということですね。

下まぶたの形状1

この項目も、別記事で書いたとおり0でも全く問題はないのですが、やはり問題は、どのようなラインを設定するか、という点になって来ますよね。

特に下まぶた、上まぶたの数値の場合は、アイライン上と下の形状をどのタイプにするかによっても、印象が全く変わってしまう。ですんで、少し書く順番が逆になったようですが、まずはキャラ固有のアイラインを確定させること、これが最重要課題になってきます。

その上で、この下まぶたの形状1に関しても、これも上まぶたの形状1の場合と全く同様で、目頭の左右位置、これをどこに設定したかに応じ、それこそ1~2、5くらいのほんの微妙な加減で、ラインの自然さのために付け足していく。この微調整は、アイメイク側がはっきりしない、彫りの深くない感じの幼い目を作るときにはより重要になってくると思います。とはいえ、10とか20になると目頭に締まりのない感じにもなってしまいますので、あくまで微調整の範囲に留めることをおすすめいたします。

下まぶたの形状2

こちらも他の下まぶた形状と関連して、ライン設定を意識した調整が必要になってくる要素です。リアルな目の加減を目指す場合、目の大きさ自体や、パッチリした目を作ろうとするなら、こちらの下まぶた形状よりも、上まぶたの形状2、の方で調整した方がいい、というのも、以前書いた内容と事情は全く同じです。

ただ、本当にリアルな目の加減、からすると、この下まぶた形状の3項目は、すべて0にしてもまだぷっくりと膨らみ過ぎな加減でもあると思います。ですから、この下まぶた形状をいじろうとする場合は、上述したとおり、アイライン上と下での形状設定が少し小さめになった場合に、ライン形状の微差を整える形で1~5,10くらいの範囲で動かす場合に限られるはずです。

その場合に意識すべきポイントとしては、この下まぶた形状2の項目は敢えて0のままにしつつ、1と3の方を付け足すことで、「平行」なラインに近づける、ということですね。これによって、目の大きさが余り強調されすぎない、下まぶたの自然な流れが作れると思います。

下まぶたの形状3

上述したことと関連して、この下まぶたの形状3は、特に「目の角度」の項目との連接した設定が必要になってきます。

特に目の角度100近くの吊目的な形状を作る場合、この下まぶたの形状3も0のままだと、かなりきつめな印象になってしまいがちなんですよね。ですんで、ここもやはりライン設定、を意識して、0~5,10くらいの幅で付け足してやれば、その吊目感をやや抑えることもできる。

逆に、きっ、とした強い目の印象を求めるのであれば、この項目はやはり0のままでも問題ないんでしょう。この辺りの、「どの要素をどの数値で代替えするか」という微妙な変換の過程が、全体としてみればキャラそのものの顔の造形を最終的には決定づけてくると思います。

目の上下

この目の上下の数値設定を上限(100)付近にする、というのも、以前書いたとおりです。

ただ、この処置を取ることで生じる問題が2つあって、一つは、鼻、口の上下まで、全て一律で上部方向に修正し直さなければならないことです。

もう一つは、前髪とのバランスですね。一部の前髪には、長さ設定を0にしても、目の上下位置が100のままだと収まりの悪いものも含まれます。ですので、そうした場合は、顔全体のバランスを犠牲にしてでも、5~15くらいの範囲で目の位置を下げなければならない場合もあるでしょう、

さらにもう一つ、上記のことと関連して注意しなければならないのは、この目の上下位置の是正を行った場合、再度、目の横位置の見直しも必須になってきます。具体的に言うと、目を下げれば下げるほど(横位置がそのままだと)なんか寄り目感が強まってしまうんですよね。ですんで、微妙に離す必要がある、と。

目の横位置

というわけで、この目の横位置の設定は、目の上下位置と連動して見直さなければならない要素です。

また、目尻の左右位置との兼ね合いですね、この点は以前の記事でも裏技として書きましたが、当然、この起点をどこに置くかによって、1~2の微調整をこの横位置の方にも施さなければならないでしょう。

同様に、この目の横位置の数値設定をいじることで、瞳の横位置を焦点の確保のためにさらに調整し直さなければならない、というのも、コイカツキャラメイクの複雑な所です。

目の前後

デフォルト状態のキャラメイクからほとんど変える必要のない要素。頬のリバランスに伴って、こちらの目の前後まで多少押し出した印象にしようとしてしまいがちですが、そうすると、顔全体がなにか窮屈な印象に近づいてしまう。ですんで、別記事の方でも推奨した、50前後でも問題ないと思います。

頬周りの自然な輪郭線を打ち出すためには、実際の頬項目の方で調整しようとするほうがうまくいくはずです。

目の角度

こちらの項目は、逆説的なことですが、まぶた項目の方の調整で代替えが効くため、比較的重要性を失う要素ではあります。

ただ、特に垂れ目がちな目を作るときに注意して頂きたいのですが、目、全体が下部方向に向かっている目というのは、意外と稀なはずです。ですんで、目尻の上下位置の下限設定の方での垂れ目感の演出の方を推奨している、と。

じゃあ、一方でこの目の角度自体は一体どのくらいでキャラに対して初めに設定すれば良いのかと言うと、それは「目頭の起点」と、「目尻の終点」、ここをどう位置づけるか、によりますね。

まずは、目全体のラインよりもこの二点を意識して目の角度を始めに設定すると、その他の各項目の微調整もスムースに進むはずです。

目の縦幅

この目の縦幅は、以前にも書いた通り、0で全く問題ありません。目の大きさ全体にかけるバフのようなものなので。

仮に、アイライン設定の形状の方で、輪郭の浅い、淡い印象の目を設定した場合でも、まぶた形状の設定の方で大きさを付け足していった方が、翻って微妙なラインまで表現できますからね。0のままでいいでしょう。

目の横幅

こちらも目の縦幅と事情は同様です。ただ、敢えて形状に関してこちら側で調整しようとするなら、目の縦幅よりこちらの横幅の方を若干大きめに取った方がいい。これによってすっ、とした涼しげな目を作れます。

その際に注意しなければならないのは、目頭の左右位置、との兼ね合いですね。ここを0側に広げると相対的に横に広めの印象になるので、切れ長の目を作るときはそことのバランスを考慮すべきでしょう。

目頭の左右位置

ここを、0付近にすることで、上まぶたの形状1とのバランスから、ちょっと爬虫類っぽい目を作れることも、本記事の中で述べたとおりです。ただ、すべてのキャラを0で統一しようとすると、キャラによっては少しだらしのない目、というか、引き締まった感じがなくなってしまうので注意が必要です。

また、この項目を逆に100くらいで調整することで、ぐっ、といきなり急激に上まぶたのラインが上がる目なども演出可能となっておりますので、非常に表現の幅の広い項目ですね。

目尻の上下位置

この目尻の上下位置に関しては、吊目感覚と垂れ目感覚を、目の角度の項目値に代えて措定可能だということはここまでで繰り返し述べてきたことですが、垂れ目感の方を目の角度の方で表現しない、場合はより重要になってきますね。

その場合の、上まぶた形状3と下まぶた形状3との兼ね合いに関しては、これは本当に難しい調整要素です。じゃあどこまでを3の方で代替えするべきなのか、むしろ目の角度の代わりにこちらの目尻の上下位置の調整だけでいいのか。

この点は本当に微妙なのですが、まぶた形状3自体は、ある意味での「形」、目尻の開き方まで規定しているんですよね。一方で、こちらの上下位置の方は、形ではなく角度のみを補正している、という項目です。ですんで、場合によっては双方を微調整しながら、キャラにとっての最適な目の形状を模索してみて下さい。

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