全方位性器祭りの主催者「オーランド・シメオネ」

Mimesis of Frautal

VR1108年生まれ 男性

オーランド・シメオネは、ディレリアのキニーロス山で毎年開催されている、全方位性器祭りの主催者である(毎年8月8日~9日開催)。

まず、全方位性器祭りとは、その名の通り、キニーロス山の麓から山頂に登るまでの山道を、その場にある全ての物を性器に見立て、練り歩かなければならない、といった内容のものである。

ディレリアの初代国王であるマシス・カヴァラを祈念して毎年5千人以上の参加者の訪れるこの祭りは、メダラの森のある北側、首都アルセムの置かれた東側、モス周辺の南側、中途にマシスの廟の置いてある西側のなだらかな丘陵部分から一斉に山頂を目指して登り、昼夜を問わず続行され、深夜にオルガズムを迎えて、朝に達観とともに夜明けを迎えてチル・アウトする、という内容になっている。

こう書くと、全てが穏やかに進んでいく祭りのようだが、実際にはその通りではない。むしろ、毎年参加する5千人近くのうちの約半数ほどは体のどこかに傷を負う、というとても危険なものである。

具体的にどの辺りにそのような野蛮さが秘められているかと言うと、山頂から麓、至る所、至るタイミングに於いて、なのである。四方から絶頂を目指し突き進む参加者の群れは、随伴する小太鼓を持った楽隊の叩き出すリズムに合わせ、二通りの行動パターンを与えられているのだが、問題はそのリズムがシンコペーションする複雑なものに置き換わった時に始まる。

参加者のそれぞれが、持参した張り型や木の幹、岩の突起など、地面から飛び出た拠り所となる場所を見つけ(張り型は、それらが見つけがたい時に即座に設置する)、男女の区別なく、全方位的に性器をこすり続ける儀式は、この瞬間から開始されるのだ。

両手で抱え込むように巨木の幹にしがみついてスクワットする者、地面に這いつくばり、他愛のない雑草の維管束をつまみ上げながら擦る者、山頂に登った時の快感が先走り、予兆を誘うように前もって激しく自身の貼り付けた張り型を咥えこんでしまう者、など、そこには性行為のみがすっぽりと抜け落ちた乱交と呼ばれるような自体がまっ先に繰り広げられる。

……だが、音が鳴り止むと、そしてまた一定の行進を促すようなマーチに小太鼓のリズムが切り替わると、それまで小刻みな反復運動を繰り返していた参加者の群れは我を取り戻したようにすっ、と立ち上がり、再び何事もなかったかのように山道の散策に戻っていく。

この際に重要なのは、参加者が絶対に実際の性交に至ってはいけない、ということだ。この暗黙の規約を破ろうとすると、熱心なマシス・カヴァラ信仰の信奉者に途端にその場に組み伏せられてしまうだろう。

では何故、そこまでして明らかに性的な行為を含むように見える祭りが挿入と射精のみを頑なに取り締まっているかと言うと、それはこの祭りの最終到達地点に関わっている。

キニーロス山の山頂の周辺には、各方角に4つの湖沼があり、各方面からの参加者は、ちょうど夜半近くにそれぞれの沼に辿り着くことになるのだが、ここで各自の信仰心を競うためのあるイベントが執り行われる(周囲には数十本の松明が焚かれる)。

射精によるオルガズムは、漸くここへ来て解き放たれる。何度も暴発する直前で肉体を動かす喜びへ昇華されていた下腹部の貯水池は、個人に許された放量の全てを、自身の剛直の跳ねっ返り具合を誇示する形で、一気に湖面に向けてぶちまけられる。

ここで、初めの目的であるこの項の人物紹介の件に戻ると、オーランド・シメオネこそが、この湖面に対する射精の距離計測において、八年連続で最長記録を叩き出し続けている、謂わばこの祭りの盟主なのである。

……………………
というより、そもそもこの放たれた精液をどこまで飛ばせるか、という競技の最優秀記録者が祭りの主催者となることを「全方位性器祭り」においては定められていたので、どのような仕組みかわからないが、飛び石による水切りの仕組みを応用し、精液を何度も水の上で跳ね飛ばさせることでぴちゃぴちゃと湖の上を飛躍させるシメオネの称賛された性器は、そのまま毎年の祭りのフィナーレの位置を占め続けている、というわけなのだ。

ところで、そんなシメオネの下で開催される全方位性器祭り、が絶頂を迎えた後の後処理についても最後に述べておきたい。日中の射精を伴わないドライオーガズムを経て、ようやく夜半すぎにそうして刺激された山々の体液が全て放出されると、後は朝日を迎えるまで各人は静かに休息するのみとなる。

勿論、山頂付近はかなり冷えるので、皆、余分な上着を一枚持参していることは当然なのだが、それでも注意すべき点は、湖周辺の林から各自かなり距離をとった上で休息しなければならない、ということだ。

なぜなら、上述のことからも分かる通り、まだ女性の側は「イッテ」いないからである。よって、日中植物の維管束を前立腺に見立てたのでは我慢できない者や、湖に精を放出してからも飽き足らず女を求めようとする男の意欲を受け止めたい者は、チルアウトとはほど遠いさらなる熱狂を林の中で繰り広げることになる。

むしろ、こちらの方が祭りの第二幕とも思わせる所だが、ここにも不文律があって、湖周辺のある一定の境界線を抜けると、それ以降の山の中では男女ともに性交を行ってはいけない、という取り決めになっている。

こうして、最終的に女性器刺激による絶頂の哭き声を幾度も幾度も響かせながら、またはその声を遠回しに聞きながら、キニーロス山は山そのものの精を放ち切ったような朝を迎える。

その中央で君臨し続けるオーランド・シメオネの性器の主催によるこの祭りが、必ずしも享楽の原罪の初代国王であるマシス・カヴァラの意に沿うものであるのかは定かではないのだが、少なくとも全方位祭り、自体は、多くのマシス信者にとって極めて重要な夏の催し物となっていることだけは確かなようなのである(マシス・カヴァラ信仰の大本の逸話については別項を参照ください)。

一日の行動の優先順位

1 近付いてくる祭りの期日に胸踊らせる

2 水切りに最適な角度を検討する

3 前立腺を鍛える

4 マシスの味わい得た感応を想像する

5 祭りに持ち込むべきヴィジョンについて他の主催者と話し合う

6 シャルマーフユナイテッドのベスト11について考える

SPECIAL
7568646
闘争華美飽食享楽不寛勤勉渇望
231
空間時間
51
保持スキル絶頂虚脱再起

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